被害者のグローリーを取り戻す復讐ドラマ
サスペンス ヒューマン

被害者のグローリーを取り戻す復讐ドラマ

いじめの復讐を描いたドラマ。 加害者側の残逆な人間性が徹底的に描かれて、主人公ドンウン(ソン・ヘギョ)の練りに練った壮大な計画が始まる。用意周到な計画だけどもやっぱりダメなのか?とドキドキハラハラ。学生時代のいじめシーンは見る人によってはキツすぎる描写あり。 成人した加害者4人が内輪揉めして玉突き事故のように制裁が完成していく過程はスカッとする。 ドンウンを手助けする医師や家政婦のおばさんなど、孤独な人生を歩んできたドンウンも少しずつ人間らしい表情を見せるようになる後半は涙。  加害者ヨンジン(イム・ジヨン)の口角上げ上げ、表情筋の演技は本当に腹が立って仕方がない。演技がとにかく上手すぎる。 ドンウンと毒母との対峙シーンも迫力があり、単なるいじめ復讐ドラマではない奥深さのある素晴らしいドラマだった。 「モッチダ、ヨンジナ(멋지다 연진아)」 この名台詞を是非見てほしい。

主演:イ・ドヒョン、ソン・ヘギョ

月五万円でソ・ガンジュンとデート
コメディ ラブ

月五万円でソ・ガンジュンとデート

忙しさから恋愛を避けていた主人公が、仮想彼氏サービスに没入していく一方で、完全に依存するわけではなく、仮想世界を通じて現実の問題や感情と向き合う展開。後半では仮想彼氏が逆に現実恋愛のきっかけとなり、「愛は代替ではなく本物が必要」というテーマに収束。 BLACKPINKのジスは「ニュートピア」に続き彼女にピッタリな役どころであった。とにかくかわいいのだ。 見どころはやはりAI彼氏として出演する俳優たち。 現代において既にできそうなサブスクのようで、夢は広がる。月五万円でもソ・ガンジュンに課金したい、いやいやソ・イングクが良い、など視聴者同士語り合いたくなるドラマでもある。

主演:イ・ジス、ソ・イングク

実話ベースが得意な韓国のノンストップクライムドラマ
サスペンス

実話ベースが得意な韓国のノンストップクライムドラマ

エイ(魚)を食べないスリナム国で、エイを韓国に輸入して儲けようとするカン・イング。 エイを売りたいだけだった一般人が、まさかの麻薬事件に巻き込まれるノンストップクライム劇へ。 国家情報院に協力させられて、特技の【背負い投げ】で異国で渡り歩くこの時代の商魂たくましいおじさん。「そこまでしなくていいから!」と何度も叫んでしまうスーパー民間人の絶対絶命なシーンに手に汗握ること間違いなし。しかも回を追うごとに玄人感アップ。 血生臭いシーンも多く万人受けはしないが、根底には家族を養うためにガムシャラに働くおじさんの姿を応援したくなる。(実話ベースなのが凄い) このドラマが面白かったら是非ユン・ジョンビン監督の映画も見てほしい。「工作 黒金星と呼ばれた男」「群盗」オススメします。

主演:チョ・ウジン、ハ・ジョンウ、パク・ヘス、ファン・ジョンミン

故人の想いと遺された者の再生
ヒューマン

故人の想いと遺された者の再生

遺品整理を通じて「故人の想い」と「残された人の再生」を描きつつ、後半はサングの心の傷とグルの成長に焦点が移る、構成力の高い感動作。 前半は父の丁寧な遺品整理の仕事と、それを受け継ぐグルの姿を軸に、毎回の故人エピソードと謎解き要素で人間ドラマとして成立。一方で中盤以降は、グルがサングの内面を癒す存在となり、兄弟の過去や愛情の誤解が解けていく流れへ転換。終盤ではグル自身の出生と父との別れを描き、彼の成長と喪失の受容が物語の核として回収される。 韓ドラあるある、退職する時に箱一つに荷物入るのか問題。今回遺品も箱一つに収めていた。自分の親や自分は物が多いので収まりきらない自信あり。とツッコミも入れつつ。 脚本家のユン・ジヒョンが韓国、アメリカ、日本の遺品整理士を調査、インタビューもしたこの作品。 骨太なドラマに感動。

主演:イ・ジェフン

解放クラブに入りたい
ヒューマン

解放クラブに入りたい

いったいどんなドラマなのだろうと見始めて思う。 登場人物は、あまり笑わない人ばかり。 ホームドラマのように家族で食卓を囲むが、会話はあまりない。田舎で自営業や畑仕事をする親と、田舎から3時間かけてソウルまで通勤する三姉弟たち。 父はほぼ喋らないし、台所仕事から自営や畑仕事と休む間もない母は険しい顔をして夫と成人した3人の子と近所に住む社員の男の世話を焼く。辛い…。 姉も兄も妹も、職場に着けばそれなりに社会性を発揮するものの、家にいる時の家族とのそれは質素でリアルな態度。飲み会も終電が早いから兄妹で待ち合わせてタクシー乗ったり。 ドキュメンタリー番組でも見ているのか? このドラマを見始めた頃は暗いトーンに怯んでしまった。 しかし末っ子ミジョン、長女ギジョン、長男チャンヒの個性的な振る舞いは見ていて本当に味わい深い。 愛される自信はないが嫌われない自信はあるミジョン。 最後に誰でもいいから愛し合いたいギジョン。 自分自身の好き嫌いが論理のチャンヒ。 そしてミジョンたちの家に住み込みで働く謎多き男、ク氏。 自分の兄弟姉妹構成によって、共感ポイントも違ってくると思う。 ミジョンが会社のサークルに入りたくないからと、窓際族3人で解放倶楽部を作る。ミジョンの大人しそうでいて漢前な感じがとても良き。 ク氏とミジョンの名場面、名セリフも多いが普通の恋愛ドラマで女性が言いそうなセリフが皆無だったのも好感。「私を崇めて」は忘れられない。 もわっとした湿度たっぷりの夏が味わえる季節感がある珍しいドラマだった。 みんな進むべき道をみつけて解放されていくドラマで、 見ている者も一皮剥けたような気持ちになれた。

主演:イ・エル、イ・ミンギ、キム・ジウォン

スポーツドラマ?いえ、お仕事胸熱ドラマだ!
ヒューマン

スポーツドラマ?いえ、お仕事胸熱ドラマだ!

最初から最後まで楽しめるドラマ。 『ストーブリーグ』とは、プロ野球のオフシーズンに行われるトレードや選手・監督の契約更新などグラウンド外での裏方たちのお話。 なので、少年漫画のようなスポーツドラマではない。 選手たちは出てくるが、韓国プロ野球の報酬の安さや契約金交渉など興味深く鑑賞。あまり野球を知らなくてもかなり楽しめるお仕事ドラマだ。 様々なスポーツ業界運営を渡り歩いたペクGM(ナムグン・ミン)の終始飄々とした策士のような態度に翻弄されるチーム長(パク・ウンビン)と球団ドリームズの皆さん。球団の各部署の問題と、対外的な問題が次から次へと出てきます。野球畑ではないGMが、バッサバッサとドリームズの膿を出し切る気持ちよさ。 赤字のドリームズを事業の負債として潰そうとする常務(オ・ジョンセ)の屈折したネトネト感もたまりません。紫のスーツを着て、叔父や従弟に虐げられてる時とペクGMとやり合う時の表情落差が素晴らしい。 このドラマを何度も見て大好きキャラはたくさんいるが、1番好きなキャラは、チーム長のオンマ。問題山積みで帰宅すると、オンマはソファでだいたいTVを見て娘にさほど関心なさげに会話をする。オンマの何気ない一言からヒントを得るというパターン。ほっこり。 万年ビリの問題児だらけだったドリームズのメンバーが一致団結していく展開は、何度見ても胸熱。

主演:ナムグン・ミン、パク・ウンビン

中身オッサンな王妃の痛快史劇コメディ
コメディ 史劇

中身オッサンな王妃の痛快史劇コメディ

どの年代の方が見ても楽しめて、史劇に対してハードルがある方にもおすすめのこちらのドラマ。 前半は現代の女好きシェフがタイムスリップして王妃の身体に魂がイン! 「中身オッサン王妃」というギャップで笑いを生みつつ、主演(シン・ヘソン)の演技力に強く引き込まれる。 戸惑いながらも順応し、料理や現代的な発想で生き抜く主人公の姿は痛快。 後半は夫チョルチョンとの関係や仲間との絆が深まり、同志愛・夫婦愛へと展開。 男性的な合理性と王宮での気高さが融合した「ハイブリッド人格」が魅力。 コメディだけでなく、主演2人のシリアスな演技も素晴らしい。 どちらの性も得たボンファン(チェ・ジニョク)よ、今後どんな気持ちで生きるのか?な現代のスピンオフも見たくなるドラマだ。

主演:キム・ジョンヒョン、シン・ヘソン

じんわり響くオフィスドラマ
ヒューマン

じんわり響くオフィスドラマ

元棋士の主人公グレ(イム・シワン)が契約社員として奮闘し、同期や上司との関係を通じて成長と人間関係の大切さを描いた、じんわり響くオフィスドラマ。 物語は、蔑まれながらも努力で評価を得ていくグレと、それに影響され変化していく同期たち(ベッキ、ヨンイ、ソンニュル)の成長が軸。 上司オ次長(イ・ソンミン)の奮闘や、組織の理不尽さ(正社員化が叶わないなど)も描かれ、現実的な会社の姿に共感。また、同期との支え合いや職場の人間関係の重要性が強く印象に残った。 囲碁の天才が商社で囲碁経験を活かして活躍…そんな生優しいドラマじゃない。英語喋れないし、コピー用紙補充するので精一杯だし、学歴社会勝ち組勢に見下され、パソコンのフォルダを得意げに整理したら上司に怒られる。同期のヨンイ(カン・ソラ)も、優秀な『女』というだけでハラスメントを受ける。 韓ドラ界では名場面と化した「冷凍庫でイカを選別するインターンたち」のシーン。Z世代はここでこのドラマ挫折するとかしないとか…^^; 更にその後グレのオンマが買ったスーツが臭くなるところまでセットで泣ける。 商社という大企業で、今ならアウトじゃない?なちょっと時代錯誤シーン(日本の昭和な感じ)も。隣の部署からグレの奮闘を覗き見しているようなカメラアングルがまた、没入する要因になっている。 個人的にも学歴社会や企業の採用の理不尽さが泣けるシーンがたくさん。 個性的な商社マン、いい人から殴りたくなる非道な奴まで登場。チャン・ベッキと鉄鋼課のカン代理の関係性も見どころだ。

主演:イ・ソンミン、イム・シワン、カン・ソラ、カン・ハヌル、ピョン・ヨハン