掘り出し物のように出会えた名作
韓国ドラマを見る醍醐味のひとつに、新作ではないけれど名作として残っている作品に、時を経て出会えることがあると思います。 日本のドラマなら、ヒット作はリアルタイムでなんとなく情報が入ってきて、実際に見ていなくてもどんな作品かイメージできてしまうことがあります。でも、古い韓国ドラマの名作に、ほとんど前情報のないまま今出会えると、まるで掘り出し物を見つけたような、とてもラッキーな気持ちになります。 この10年前の作品は、まさにそんなドラマでした。 主演カップルの美男美女ぶりと、最高にロマンチックなストーリー展開にすっかりハマりました。わかりやすい悪役たちとの攻防もスリリングでよかったです。 人間界にやってきた人魚が巻き起こす小さなトラブルの数々も、かわいくて可笑しくて、見ているうちに主演のチョン・ジヒョンさんのファンになってしまいました。 ファンタジーが苦手な方にはあまり響かないかもしれません。 でも、私のように「良質なファンタジーなら大歓迎」という人には、文句なく満足できる作品だと思います。
主演:イ・ミンホ、チョン・ジヒョン
安心して見られる韓ドラ王道ラブコメ
1日が終わって、夜になって、「さて、ゆっくりドラマでも見ようかな」と思う。 でも、ヘビーなものはちょっとしんどい。気分転換になって、安心して見られて、心地よく眠りに入れそうなドラマが見たい。 そんなときにぴったりなのが、この作品です。 深く考えなくてよし。意地悪な登場人物もあまりいません。ドラマであっても、ハラハラドキドキする展開を受け止める余裕がない日ってありますよね。そんな日でも、このドラマなら大丈夫。安心して見られます。 「契約恋愛」や「財閥」といった、韓国ドラマが得意な王道テーマもやっぱり魅力です。しかも、その予定調和な感じが逆によくて、「こうなるよね」とわかっている安心感があります。 ああ、楽しかった、明日もがんばろう。そんな気持ちで見終われるドラマです。
主演:アン・ヒョソプ、キム・セジョン
親子の絆が胸に残るヒューマンドラマ
韓国ドラマには、親子の絆を描いた素晴らしい作品が多いと個人的に思っています。この作品も、そのひとつです。 特殊な事情を抱え、本来の姿を隠しながらひっそりと暮らすいくつかの家族の物語で、ただのアクションドラマではありません。過酷な運命を背負って生きる登場人物たちの重みがしっかりと描かれた、重厚なヒューマンドラマだと思います。
主演:イ・ジョンハ、コ・ユンジョン、リュ・スンリョン
親世代まで愛おしい群像劇の傑作
物語の中心にあるのは、近所で育った幼なじみたちの友情、恋愛、そして成長です。 でもこの作品は、それだけではありません。親世代のこともかなり濃く描かれていて、大人世代にも共感できるところがたくさんありました。たくさんある、というより、もっと強く言えば「共感しかない」という感じです。子育ての悩み、お金の悩み、夫婦の悩み、更年期の悩み。どれも「わかるわあ」と思わされました。 悩める時代は青春だけではなく、大人だって悩みながら生きている。そんなことが、大げさではなく自然な日常を描く中でしっかり伝わってきて、本当に素晴らしい物語だと思いました。親子の絆にもぐっとくるものがあり、ほろりとさせられる場面も多かったです。 登場人物同士の、組み合わせの数だけある関係性の面白さも大きな魅力です。親子関係や恋愛関係が見どころなのはもちろんですが、隣の家のおじさんやおばさんとの関係のような、少し斜めのつながりまでちゃんと面白く描かれていて、物語にリアルな厚みを与えています。群像劇として傑作だと思います。 1980年代の古き良き韓国の空気が描かれているのも、お気に入りのポイントです。元気いっぱいの主人公を演じたヘリもとてもよくて、特に高校時代のヘリが印象に残りました。
主演:コ・ギョンピョ、パク・ボゴム、ヘリ、リュ・ジュンヨル
研修医たちの成長を応援したくなります
やっぱり、病院が舞台のドラマは面白いなあと改めて思いました。 未熟で初々しい研修医たちが奮闘する姿がとてもよくて、つい応援しながら見てしまいます。病院がテーマではありますが、必要以上に重くなりすぎず、彼らの失敗や成長を見守ることで、「明日も頑張ろう」と思えるお仕事ドラマでした。 友情や恋愛の描き方もだいぶ爽やかで、最初はまっすぐすぎる気もしました。実際の人間関係って、こんなにわかりやすかっただろうかと思ったのですが、自分の経験を振り返ると、案外これくらい単純だったのかもしれません。ドラマの複雑な人間関係に見慣れていると、むしろこの作品のわかりやすさが新鮮でした。すれ違いや行き違いでハラハラしたり、ヒリヒリしたりするストレスが少なかったのもよかったです。深みはそこまで強くないかもしれませんが、見終わったあとに素直に癒やされるドラマでした。
主演:カン・ユソク、コ・ユンジョン、ハン・イェジ
キム・テリがいるだけで文学的になる
まさに“胸キュン”とはこういうドラマのことだと思いました。 キム・テリさんが出ている作品は、私の中では無条件にどこか文学的になる気がしています。この作品もとても文学的で品があり、ノスタルジーに満ちていました。 もう若くない私が見ても、「あの頃の甘酸っぱさ」がどっと押し寄せてきて、ずっと胸がきゅんとしました。映像もみずみずしくて美しく、その世界に浸る時間そのものがとても心地よかったです。 それだけに、最後に出てくる現代のシーンには大きなどんでん返しを少し期待してしまって、そこだけはほんの少し拍子抜けした気もしました。 でも、人生とは案外こういうものなのかもしれない、と今は受け止めています。
主演:キム・テリ、ナム・ジュヒョク
悪役の怪演まで楽しめる痛快ドラマ
復讐ものやドロドロしたドラマはどちらかというと苦手なのですが、この作品は楽しく見ることができました。 主演のパク・ミニョンさんがとてもキュートで、自然と応援したくなりますし、悪役のイ・イギョンさんとソン・ハユンさんの怪演も本当に見事でした。むしろ途中からは、悪人たちの演技を見るのも楽しみのひとつになっていた気がします。 そして、そんな悪人たちがしっかり成敗されていく展開がスカッとして、とても面白かったです。
主演:ナ・イヌ、パク・ミニョン
心臓に悪い。でも止まらない
はらはらドキドキで心臓に悪いドラマです。(褒めてます) 登場人物が全員胡散臭い、おじさんだらけのドラマです。(褒めてます) 仕事で疲れている日や、心が弱っている日に見てはいけません。(褒めてます) 最後まで展開が読めず、まったく飽きさせません。実話をもとにしているだけあって、フィクションではなかなか出せないような生々しいストーリー展開が見どころでした。
主演:チョ・ウジン、ハ・ジョンウ、パク・ヘス、ファン・ジョンミン